ハンドソーンウエルテッド製法

ハンドソーンウエルテッド製法は、既成靴で最も良いとされているグッドイヤーウエルテッド製法の原型となる製法です。

19世紀後半にグッドイヤーウエルテッド製法が開発されて、大量生産できるようになる前は、職人が一針一針縫っていました。

履き心地の良さから、近年、ハンドソーンウエルテッド製法の価値が見直されるようになっています。この製法は、履き心地、堅牢性、耐久性などが、他の製法と比べて最も良いと考えられてます。

1番目の写真は、中底の加工が終わった物です。ハンドソーンウエルテッド製法をするためには、中底の厚みは4〜5mmほど必要です。

2番目の写真は、中底とアッパーとウエルトを縫い合わせる為の掬い縫いという工程が終わったところです。縫い合わせる為の糸は、麻糸にチャンと言われる松ヤニを加工した物を塗った物を使います。

3番目の写真は、本底とウエルトを縫い合わせる為の出し縫い等工程の途中です。2番目と3番目の間には中物と言われるコルクなどを詰めています。この中物はグッドイヤーウエルテッド製法の場合と比べて非常に薄いものになりますので、中物による沈み込みはほとんど有りません。

4番目の写真は、出し縫いが終わった状態を本底側から撮ったものです。この後、革を接着してもとの状態に戻す為に、本底側からは縫っていることが分からなくなります。

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